PHC-25 エミュレータ
はじめに
これは、Sanyo のパソコン PHC-25 をエミュレートするプログラムです。
Z80 CPU は EmuZ-2500 の武田さんが作成した CP/M Player for Win32 の物を使用、
そして、PSG は M88 の cisc さんが作成した fmgen08 を使用しました。
動作環境
動作機種 |
Windows98/2000/XP 以上の OS が正常に動作する機種 |
OS |
Windows98/2000/XP |
フルスクリーンモードで動作させる場合は 320x240 の解像度に対応している必要があります。
サウンドを再生する場合は DirectSound に対応している必要があります。
ジョイスティックは 2P まで対応しています。
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ダウンロード
ROM イメージファイルの作成
ROM イメージファイルを作成するには、PHC-25 本体、
それに対応したデータレコーダが必要です。
また、Windows パソコン側にライン端子を装備した
サウンド機能が必要です。
(1) 準備
PHC-25 にデータレコーダとディスプレイを接続します。そして、カセットテープを 1 本用意します。
(2) PHC-25 に ROM をデータレコーダに書き出すプログラムを作成
PHC-25 電源を入れ SCREEN ? で 2 を押します。
そして、以下のプログラムを打ち込みます。
10 SCREEN 4,1,1:CLS
20 INPUT "BANK =";B
30 FOR I=0 TO 6*1024-1
40 POKE &H6000+I,PEEK(B*1024*6+I)
50 NEXT
60 SSAVE "ROM"+RIGHT$(STR$(B),1)
(3) 打ち込んだプログラムを実行
データレコーダにカセットをセットして録音状態にします。
カセットは指で回し黒い部分まであらかじめ進めておきます。
打ち込んだプログラムに間違いがない事を確認して
RUN します。すると BANK 番号を聞いてきます。
0 は 0000h ~ 17FFh までを保存。
1 は 1800h ~ 2FFFh までを保存。
2 は 3000h ~ 47FFh までを保存。
3 は 4800h ~ 5FFFh までを保存。
ROM のアドレスは 0000h から 5FFFh までですので、
4 回に分けて保存する必要があります。
(4) 録音したテープから wav ファイルを作成
データレコーダーを Windows パソコンのライン端子に接続して
(3) で作成したテープを wav ファイルに録音します。
Windows 標準のサウンドレコーダーでは約 1 分までしか
録音できないので、長時間録音できるソフトウェアを
用意する必要があります。作者は
ぽけっとれこーだーを使用しています。
44.1KHz モノラル 8 ビットフォーマットで録音するのが無難だと思います。
リモート端子が無い場合など各自、臨機応変に対応してください。
(3) で録音した BANK 0 ~ 3 の 4 つの wav ファイルを作成する事になります。
ファイル名は bank0.wav、bank1.wav、bank2.wav、bank3.wav としてください。
(5) wav ファイルから p6 ファイルを作成
wav ファイルから p6 ファイルを作成するためには PC-6001 用の
テープイメージ作成プログラムを使用します。
こちらに P6DatRec が
公開されています。P6DatRec を起動するとデータレコーダの形をしたウインドウが
表示されるので、それに (4) で作成した wav ファイルをドラッグ & ドロップします。
すると、bank0.p6、bank1.p6、bank2.p6、bank3.p6 が作成されます。
(6) p6 ファイルからイメージファイルを作成
p6 ファイルからイメージファイルを作成するために
p6_phc25.zip を使います。
これはコマンドプロンプトで動くプログラムですので
まず、コマンドプロンプトを起動します。
そして、
>cd [p6 ファイルのあるフォルダ] [Enter]
を実行して、p6 ファイルのあるフォルダにカレントディレクトリを移動した後、
>p6_phc25 bank0.p6 bank0.bin [Enter]
>p6_phc25 bank1.p6 bank1.bin [Enter]
>p6_phc25 bank2.p6 bank2.bin [Enter]
>p6_phc25 bank3.p6 bank3.bin [Enter]
を実行します。
すると、bank0.bin、bank1.bin、bank2.bin、bank3.bin が作成されます。
p6 ファイルが異常な場合は動作が変になったりファイルが
作成されなかったりすることがあります。
その場合は (3) からやり直してください。
ファイルが作成された場合は、
>copy /b bank0.bin+bank1.bin+bank2.bin+bank3.bin phc25rom.bin[Enter]
を実行します。すると、phc25rom.bin が作成されるので、
phc25.exe と同じフォルダにコピーしてください。
(7) チェックサム
まず、下記のプログラムを PHC-25 実機で打ち込みます。
SCREEN ? は 1 でも 2 でも構いません。
10 FOR I=0 TO 11
20 S=0
30 FOR J=0 TO 2048-1
40 S=S+PEEK(I*2048+J)
50 NEXT
60 PRINT "block";I;"=";S
70 NEXT
打ち込んだプログラムに間違いがない事を確認して
RUN します。すると block 0 ~ 11 のチェックサムが
表示されます。
そして、phc25.exe を実行すると report.txt というファイルが
作成され、それをメモ帳などで見ると (6) で作ったファイルの
チェックサムが記録されています。
実機で表示したチェックサムと report.txt に記録されている
チェックサムが同じならば正常です。
もし、チェックサムが違っている場合は (3) からやり直してください。
作者はチェックサムが合うまで 20 回以上繰り返して
やっとの思いで ROM イメージを作成しました・・・。
以上で ROM のイメージ作成は終了です。
おつかれさまでした。
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