開発環境はWindowsだけでなくLinuxを使います。私はWindowsのwslを使用してubuntuをインストールしました。
また、VirtualBoxにもubuntuをインストールして使っています。実機にububtuをインストールした環境でもビルドできました。
ここではubuntuが既にインストール済みの状態から説明します。
RGNanoの開発環境としてはFunKeyOSで動作するプログラムを作るFunKeySDK、AnbernicOSで動作するプログラムを作るMiyooCFW Cross-Compile Toolchain v2.0.0があります。
FunKeyOSとAnbernicOSどちらでも動作するようにしたい場合はopkファイルに両方のSDKで作ったプログラムを入れる必要があります。
以下Linux上での作業になります。
makeをインストールします。makeはFunKeySDK、MiyooCFW Cross-Compile Toolchain v2.0.0どちらでも使用します。
$ sudo apt install make
ホームにFunkey SDKをダウンロードします
$ cd ~
$ wget https://github.com/DrUm78/FunKey-OS/releases/download/FunKey-OS-DrUm78/FunKey-sdk-2.3.0.tar.gz
次にダウンロードしたファイルを展開します
$ tar -zxvf FunKey-sdk-2.3.0.tar.gz
すると「FunKey-sdk-2.3.0」ディレクトリが作成されます。
展開しただけではFunKeySDKは使えないため使えるように設定します。
これはLinuxを起動する度に実行する必要があります。
起動時に自動的に設定する事もできるとは思うのですが生憎Linuxについては詳しくないため設定方法は知りません。
$ cd FunKey-sdk-2.3.0
$ source FunKey-sdk-2.3.0
FunKeySDKについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://doc.funkey-project.com/developer_guide/tutorials/build_system/build_program_using_sdk/
ホームにMiyooCFW Cross-Compile Toolchain v2.0.0をダウンロードします
次にダウンロードしたファイルを展開します
$ tar -zxvf miyoo-toolchain-v2.0.0-arm-buildroot-linux-musleabi_sdk-buildroot.tar.gz
すると「arm-buildroot-linux-musleabi_sdk-buildroot」ディレクトリが作成されます。
展開しただけではMiyooCFW Cross-Compile Toolchain v2.0.0は使えないため使えるように設定します。
まず環境設定ファイルを作ります。
nanoで以下の内容を打ち込む。作成するのはただのテキストファイルなので必ずしもnanoを使う必要はありません。
$ cd ~/arm-buildroot-linux-musleabi_sdk-buildroot
$ nano env-miyoo
CROSS_ROOT=/opt/miyoo CROSS_TRIPLE=arm-buildroot-linux-musleabi SYSROOT="${CROSS_ROOT}/${CROSS_TRIPLE}/sysroot" PATH="${CROSS_ROOT}/bin:${SYSROOT}/usr/bin:${PATH}" ARCH=arm CROSS_COMPILE="${CROSS_TRIPLE}-"
nanoは「ctrl」を押しながら「o」を押すと保存、「ctrl」を押しながら「x」を押すと終了します。
作成した設定を以下のコマンドで反映させます。
これはLinuxを起動する度に実行する必要があります。
$ cd ~/arm-buildroot-linux-musleabi_sdk-buildroot
$ source env-miyoo
MiyooCFW Cross-Compile Toolchain v2.0.0について詳しくはこちらをご覧ください。
https://github.com/MiyooCFW/toolchain/releases
OpenPackageCreatorはWindows用のアプリケーションなのでWindowsにインストールします。
WindowsにOpenPackageCreatorをダウンロードして展開します。
https://github.com/Harteex/OpenPackageCreator/releases
これでRGNano用のプログラムを作成できるようになりました。
手順としては
(1) Linux上でプログラムをビルドする
(2) Windowsで(1)でビルドしたプログラムをOpenPackageCreatorを使ってopkファイルに変換する
となります。