S.T.G.20周年記念

S.T.G.の歴史

1995年

7月頃にDirectXの前身GameSDKのベータ版を手に入れたのでWindows版S.T.G.の開発を開始しました。DirectXどころかWindowsやC/C++言語での開発すらも初めてだったため1ドット画面に表示するだけでかなり手こずってしまいました。既にあったMS-DOS版をベースにプログラム、画像などすべて0から作成し直す事になりました。

1997年

友達の紹介でCONSUMERSさんに頼んでBGMを作ってもえる事になりました。当時はmp3やoggの再生はCPUの負荷がかかりすぎwaveだと容量が大きすぎるため難しかったのでMIDIで作成してもらいました。GM版とGS版の両方を作ってもらいました。

1998年

12月18日S.T.G.が完成しました。この日VectorとNIFTY-Serveの送金代行システムに登録しました。売り切りで700円くらいだったはず。
この後S.T.G.オリジナルサウンドトラックも完成しました。

1999年

2月頃にはVectorでS.T.G.がシェアウェアとして公開されました。こちらは売り切り600円くらいだったはず。(ユーザーの支払いは手数料込みで700円)
2月4日のVectorの週間ソフトニュースで紹介されました。
https://www.vector.co.jp/magazine/softnews/990204/n9902044.html

2000年

1月28日にMSD JAPANより全国のパソコンショップでCD-ROM版のS.T.G.が発売しました。
CD-ROMにはCD-DA形式でオリジナルサウンドトラックに収録したものと同じBGMが収録されました。HDDにインストールしてCD-ROMがドライブにセットされているときはCDからBGMが再生するのでBGMの品質が格段に向上しました。

2001年~2010年

MSD JAPANよりCD-ROM版のS.T.G.が発売された事によりS.T.G.の開発は一区切りを迎えました。この後WindowsはバージョンアップしてWindowsXPが出た頃にはDirectXのバージョンは8になってしまいDirectDrawは互換モードで動作はするけど速度はかなり遅くなってしまいました。Direct3Dだと60FPS出るのにDirectDrawは10FPSを切ってしまうような惨状です。このままではS.T.G.は最新のWindowsで遊べないためWindows+DirectX7版、Windows+DirectX8版、Windows+OpenGL版、MacOSX版などを開発しました。しかしどれも公開するチャンスには恵まれずそのまま埋もれてしまいました。

2010年

11月1日にアンドロイドやろうぜ!ByGMOゲームアプリコンテストが発表されました。締め切りは2011年4月頃になっていてあまり時間がなかったため急ピッチでGMOのVividRuntimeSDKに対応したS.T.G.を完成させました。ところが2011年3月の東北地方太平洋沖地震の影響で締め切りが延期されてしまいました。

2011年

12月15日にアンドロイドやろうぜ!ByGMOゲームアプリコンテスト表彰式ならびに受賞パーティーのご案内が送られてきました。この時点ではまさかS.T.G.が受賞しているとは知らなかったので
「会社ではなく個人なのですが出席しても良いですか?
他のゲームを作った方がどんな方なのか興味があります。
よろしくおねがいします。」
なんて返事を送っていました(笑)
そして渋谷にあるセルリアンタワーの会場で突然名前を呼ばれびっくり。カテゴリ大賞を受賞。賞金30万円いただきました!
GMOが運営するGMOゲームセンターでS.T.G.を公開。完全版は売り切り100円、ライト版は2面まで遊べて無料でした。

2016年

GMOがGゲーを閉じてしまいS.T.G.のダウンロードができなくなる。そこでGoogleのSDKを使用したGooglePlay版を作成開始。

2017年

4月13日GooglePlayでS.T.G.の公開開始。バナー広告を付けて無料で配布。

2018年

2月7日iOS版がAppStoreで公開開始。こちらもバナー広告を付けて無料で配布。

そして今に至る。

色々なS.T.G.

MS-DOS版S.T.G.

1995年頃石川県にある専門学校の卒業研究でMS-DOS版S.T.G.を作成して提出。オールアセンブリ言語(マシン語)で開発。当時の私はBASICとマシン語しか使えなかった(笑)あとマシン語でAd Libの操作方法が分からなかったので音は出ません。

Windows3.1版TinySTG

https://www.vector.co.jp/soft/dl/win31/game/se088324.html
1995年頃に始めて作ったWindowsプログラム。またC/C++言語も初めて使用した。当時Windowsでの開発で流行っていたMFCライブラリを使用しているがMFCライブラリはゲーム開発には全く向かない仕様だったためかなり苦労した。

スペースガード特殊部隊ガイア(S.T.G.2)

1998年12月頃にDirect3Dを使って開発開始。当初はS.T.G.2という名前だったが途中からタイトル名を変更。また開発中にDirectX8が発表される。DirectX7以前とDirectX8は互換性が全くないため1からすべて作り直すことになり、STAGE 1のボスが登場する所まで作成したがそのまま完成せず消えてしまったタイトル。HDDが壊れてデータが消えてしまったときにプログラムごと紛失。

MiniSTG

マイコン BASIC Magazine(ベーマガ) 2000年7月号127ページに掲載。256色モードを使用しているためPC-9821専用だった。またキャラクタの拡大縮小処理が遅くCPUがPentium100MHz以上でないと遅くて遊べなかった。

PocketSTG

ポケットステーションにS.T.G.の2面だけ移植したもの。地球から月に向かって月が消えていく所まで作ったけどこれもスペースガード特殊部隊ガイアと同じくHDDが壊れてデータが消えてしまったときにプログラムごと紛失。単色表示しかできないので60FPSで画像を点滅させて濃淡を表現していました。

TinySTG

TinyArcadeにて開発。Vectorに登録したものとは別物。Androidに移植。
https://play.google.com/store/apps/details?id=info.daimonsoft.tinystg

S.T.G.

Windows95(DirectDraw版)
https://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se091372.html
WindowsXP(DirectX7版)
WindowsXP(DirectX8版)
WindowsXP(OpenGL+OpenAL版)
MacOSX版
Windows95版のS.T.G.はDirectDrawの256色モードを使用していたためWindows98やWindows2000以降では動作しない、動作したとしてもゲームの速度がかなり遅くなり遊べない状態になってしまった。
そのため新しいOSで動作させるために色々なバージョンを作った。しかしながらWindowsのゲームは配布する手段に乏しかったためそのままお蔵入りしてしまった。
しかしこの時にOpenGL+OpenAL版やMacOS版を作成していたためAndroid版やiOS版の作成に役立った。

Android(GMOゲームセンター版)

Android2.2以降対応。横画面のみ対応。通常AndroidではJAVA言語で開発することになっているがVividRuntimeSDKを使用するとC++言語で開発できた。Java言語は当時全く分からなかったので助かった。
https://web.archive.org/web/20160602123254/http://gmo-game.com/app/339/
https://web.archive.org/web/20120114181452/http://www.andromania.net/2011/05/23/s-t-g/

Android(GooglePlay版)、iOS(AppStore版)

大幅にプログラム修正。右側のスコアなどが表示されている部分を削って縦画面に対応。また途中のデモ画面やエンディング画面もSpriteStudioを使って作り直し。エンディングに未使用画像を追加してChipTune版のBGMも追加した。一度クリアしたらベーマガに投稿したMiniSTGも遊べるようにした。

Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=info.daimonsoft.stg
iOS
https://itunes.apple.com/jp/app/s-t-g/id1341435193?l=ja&ls=1&mt=8
https://itunes.apple.com/us/app/s-t-g/id1341435193?l=en&ls=1&mt=8

おまけ

DaicomSoftwareからDaimonSoftwareに変更

大門高校コンピュータ部ソフトウェアを略してDaiCom Softwareと名乗っていたのですが当時から有名だったDAICONFILMと関係があるのかと問い合わせがあったためDaimon Softwareと改名しました。

石川県金沢市桜田町

S.T.G.のSTAGE 1は石川県金沢市桜田町がモチーフになっています。S.T.G.を作り始めた頃は桜田町にあるI-O DATAって会社に勤めていたので第1ビル、第2ビル両方ゲーム中にも出てきます。看板がI-O ATA、I-O DAAになっているのは本当にネオンが切れてそうなっていた時期があったからです(笑)ゲーム中では石川県の国道8号線「示野中交差点」からカジマート桜田店方向に向かってまっすぐ犀川の横の道沿いに進んで若宮大橋辺りで雲の上に飛び立ちボスと戦います。あれから20年たった2018年にGoogleMapを見てみると当時あったケーズデンキや王様の本、8番らーめん、ローソンは無くなってしまっているのですね・・・。当時の案としてはこのまま兼六園まで進んで池の中からあの有名な灯篭がくっついたボスが出現する予定でした。しかし、湖面が割れるなど水の表現が難しく結局没になってしまいました。残念。

マルチ君

実は初期のS.T.G.ではVERY HARDモードをクリアするとULTRA HARDモードが出現しそれもクリアするとMULTI KUNモードが出現します。
自機がマルチ君に変化しものすごく強いショットを打ち、ものすごい数の誘導弾をバラまきます。
このモードでは敵もかなり強く設定されていてものすごい数の弾を出してくるのですが最強設定のマルチ君には敵わず実質EASYモードよりも簡単になっていました(笑)
ちなみにマルチ君は当時のI-O DATAのマスコットキャラクタだったのですがいつの間にか居なくなっていました。

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